カフェに行きたいのは私のエゴ

今回のセミナーには、愛犬の問題行動を解決する糸口があるのだろう、と思い受講することを決めました。

先生が話してくれたドッグ・カフェの話にハッとさせられました。 傍を通る他の犬や人間に吠えては抱っこをおねだりする愛犬をなだめてましたが、彼女は私とのおでかけは好きだけど カフェになんかには行きたくなかったのです。カフェに行きたいのは私のエゴ。馬の競技会に出たい時と同じ私のエゴ。 私はまた同じことを繰り返していたのです。

耳付きカチューシャが出てきた時は面白いなと思いました。受講生たちがカチューシャを着けた途端、愛犬の気持ちを 語り出す・・・な~んだ、皆、愛犬の気持ちをわかってるじゃないの。

だけど、私も含めて皆、自分がしたいことを優 先したり、他人の目を気にしたりして、まずは愛犬の気持ちを理解してあげることを忘れちゃっているのですね。 自分は100%近く愛犬を理解していると思ってましたが、実は愛犬のほうが私のパターンやら私が思っていることを お見通しなんじゃないかとセミナーを受けて気づきました。

物音に吠える愛犬に今までは「駄目!」「うるさい!」と怒るだけになってましたが、セミナー後に囁くように「大丈夫」「抱 っこ」というと黙って抱っこされるようになりました。

散歩も面白くなってきました。今まで、リードを短くしてなるべく私の横につけて歩かせ、黙々と運動してましたがセ ミナー後は好きなように歩かせてみました。クンクン匂いをかいで楽しんでいるようです。 可笑しいのは近所の庭に放し飼いされているボクサー犬。柵越しに私達をみて当然吠えるのですが、その前を通る時は 吠えられた瞬間に愛犬と小走り。そうすると一歩前を行く愛犬が振り返って私をみる顔が「怒られちゃった~、笑っち ゃうよね~」って楽しんで言ってるように見えるのです。 セミナーからまだ1週間しか経っていないのにこれですよ。

調子に乗って一番の問題であるドアホン・来客への爆吠えに 今日はチャレンジ。 こちらは残念ながら本番は失敗に終わりました。レバー味のペーストは練習ではなんとかハウスまで誘導。 だけど、本番はレバー・ペースト、負けました~。 玄関に行こうとする家族のズボンの裾を噛んで阻止しようとするのです。「行っちゃダメだよ!」と。3.8キロの小 さい体で家族を守ろうとしているように見えました。

来客にはしばらく庭で待ってもらい、ハウスに最終的には入るこ とができましたが吠えるほうがレバーより勝ってました。 あんなに食いしんぼうの彼女が尋常ではない吠え方をするのはなぜだろう、多分、家族の態度が練習といきなりの来客 に対応した本番では違うのかもしれません。まずはもう一度よく観察してみます。

今回のセミナーで改めて、対人関係と同じだなと思いました。まずは相手の話を聞く。
Accept & Ask – ちゃんと愛犬の立場になって考えることから始めたいと思います。きっと、そうすることによって 愛犬の信頼も得てこちらのお願いを自然に無理なく受け入れていけるようになると思っています。

無理矢理やらせるの ではなく気持ちよく進んで愛犬がしてくれるよう寄り添いながら一緒に前に進んでいきたいと思います。

<M.Kさん>