このままでいたら、愛犬を送るときに自分を許せなかった!

今回、メンタルドッグコーチ養成講座ジュニアコースを受講しようと思ったきっかけは幾つかありました。

先ずは3歳になるポメラニアンのロランが散歩に出ると興奮し、人にも犬にも吠えてしまう事に対し、自分がどの様に捉えていけば良いのか知りたいと思ったから。

2つ目には12歳になるロデムとこれからの時間を幸せに後悔なく過ごしたかったから。

そして保護犬だったソシエの気持ちを少しでも汲めるようになりたかったから。

最初、一番どうにかしたいと思っていたのはロランの事でした。

私が捉え方さえ変えればロランが変わってくれるんじゃないか、そんな気持ちでした。

その時点で、ロランの個性に寄り添うのではなく私の都合でロランを変えようとしていたんです。

間違っていたなぁと思います。

でも、セミナーの最後にフツフツと湧いてきた気持ちはロランに対してではなくロデムに対するものでした。

一番長く一緒に過ごしていて、いわゆる“しつけ”は1番できているロデム。

大きな問題は何もないのに、3匹の中で1番犬らしさを封じ込まれてきたロデム。

本当に申し訳ない気持ちで一杯になりました。

ロランは生まれつき心疾患があり、ウチで引き取って手術をしました。

ソシエはとじ込められ子供を産まされていたのをレスキューされ、我が家に来ました。

なので、多少手がかかったり、困った事があっても元気なら良いやという気持ちを持ちやすく、それと同時に我が家に来た時点で彼らは私達を必要としていたと感じ、勝手なのですが心が満たされていました。

『私達が救ったのだ』と。

それに対し、ロデムは健康で賢く愛すべき存在なのに、マイナスがないが為に多くを望んでしまっていました。

なんて理不尽なんでしょう。

その上、ロデムが私達の家族になって幸せだと実感したくて、自分勝手な愛情を押し付けていました。

どんな理由で家族になったのか、どんな境遇だったかなんて事で犬達はお互いを差別したりしないのに。

このままでいたら、ロデムを見送る時に私は自分を許せなかったと思います。

その事に、今回のセミナーに参加して気がつけて本当に良かったと思いました。

以前から中西さんのブログやフェイスブックを拝見していたので、「よりそイズム」という考え方については多少理解しているつもりだったのですが、実際にセミナーを受講してみて、自分がたくさんの事を犬に要求していた事に気がつきました。

自分の捉え方を変えたいと言いながら、それぞれに個性があるのに自分の都合のいい行動を犬達に求めていました。

そして差別をしてしまっていました。

これからはセミナーで学んだ事を心に、犬達がいかに犬として楽しく幸せに暮らせるか意識しながら生活していきたいと思います。

ありがとうございました。

<S.Kさん>